手が小さくても大丈夫
ピアノを習おうと決めて教室に見学に行った時、今の先生に初めて会った日に最初に言われたこと。
「ピアノ弾けなくはないけど、もしかしたらエレクトーンの方が弾きやすいかもしれないよ。」
私は手が小さいのです。それこそ、小学生低学年並みに。一オクターブなんて届かない。
ピアノは鍵盤を和音で弾くので、手が小さいとどうしても不利な面があります。
でも私は絶対にピアノが良かった。というより、ピアノじゃないと嫌でした。そもそもピアノの音が好きで習いたいわけで、エレクトーンだと意味がないのです。
「子供でもピアノ習ってるし、できないことはないですよねっ。」
と言って、とりあえず試しに習ってみることになりました。それがもう10年以上続いています。
「オクターブ届かないのに、ピアノなんて弾けるようになるのかな。」
「やっぱりムリかも。」
そう思うこともありました。
もし同じように手が小さいことでピアノを弾くことを諦めてる人がいたら、断言したい。
手が小さくても、絶対に大丈夫!
手が大きい方が一度に押さえる音域は広がるし、弾きやすいとは思います。
でも、小さい手でも、練習するうちに手のひらも開くようになってきて、押さえられる鍵盤も広がってきます。
確かに、どうしても物理的に限界があるので弾けない和音はありますが、そんなの関係ない。
伝わる演奏をすればいいのです。
それは手の大きさに左右されません。
だから、手が小さくても大丈夫。だって私は今この小さな小さな手で、好きな曲をいっぱい楽しんでいるんだから。
小さくても頑張ってくれているこの両手が、ちょっと好きだったりもします。