ピアノとリトミック
■ ピアノとリトミック■
リトミックというものがある。
私の知人でこのリトミックを習い、子供に教えています。
名前はたまに耳にしたことがあって、演奏というよりはリズムなどを習得するというふうに聞いたことがあるけれど、詳しくは知らない。
リトミックって一体なに?
20世紀初頭に教育家でもあったエミール.ジャック=ダルクローズというスイスの音楽家が創ったもので、リトミック・リルフェージュ・即興演奏の3つから成る音楽を、総合的、効果的に体得する音楽教育法。
頭で知識を積むのではなく、リズムや音楽に合わせて動く、「身体で音楽を感じて体得する」というもののようです。
音楽にとって大切な聴覚はもちろん、反射力、集中力、想像力、記憶力、協調性、創造性、あらゆるものを育て、音楽をより豊かに表現できるようにするのがリトミックです。
音楽という共通点以外に、ピアノ演奏には深く関係しないのではと一見思いそうだけど、そんなことはない。ピアノは“頭で考えて弾く”ものではなく、音楽には感情がある。
表現はイメージ=想像力を生かすのだけれど、どんなに頭の中で頑張っても身体がそれについてこないことはあります。
楽譜を初見ですぐに弾ける人は頭で理解して弾くのではなく、身体が先に自然に動くのだそうです。
私は楽譜を読んでからでないと弾けないのだけれど、身体が勝手にイメージについていってくれれば、もっともっと演奏は自在になり広がっていくのではないかと思う。
頭の柔らかい子供の頃に身体で音楽を楽しみ感じるようになっていくと、大人になったとき豊かな心で自然に生きられる力になるのではなるのでは思う。