ピアノを弾くことで、磨かれること。
ピアノを始める前と始めた後、変わったことって何だろう?
改めて、ちょっと考えてみる。
今ピアノに充てている時間といえば、ほぼ固定されているのはレッスンに行く日が週末の休みの日。
かといって必ずというわけでもなく、レッスンがあるからその前にやっておかないと、というくらい。
その他は決まった時間ではなく、やはり“空いた時間”にフタを開けるている。
その空き時間、ピアノを始める前は何をしていたかというと…特にこれと思い出せない。
覚えてないくらいの、どうでもいいような過ごし方をしていたのかもしれない。
ピアノが生活の一部となったことによって、感性は変わったと思う。それまでは何気にただ聴いていた音楽に、より入り込みやすくなった。
きれいなバラードを聴けばピアノで弾いたときのことを想像したり、表現するにあたって歌詞そのものの意味を深く理解しようとしたり。
演奏するときに必要なのは想像力。
ただ楽譜どおりに弾くだけならできても、それは表現とは言えない。
歌詞のない音楽を弾くなら尚更その世界を想像しないと表現できない。
ということは、想像力が磨かれる。
自分にとって必要な“音”と不必要な“音”にも敏感になった。
音楽が人間の精神に及ぼす影響は確かにある。
自分の心が求めている音をちゃんと理解してあげるのはとても大切なことだと思う。
指を使うことで、脳に活性化が与えられるというのも、本当だと思う。
といっても賢くなったとかではないけれど。手先の器用な人はボケにくいと聞いた事があるけれど、そうかもしれない。指を使と同時に楽譜を読むのに頭も使うし、感性も研ぎ澄ます。
ピアノを真剣に弾けば弾くほど、自分の気付かないところまでも、磨かれていくものはいっぱいある。